投資アドバイザーを避けた方がいい理由
お金を管理すると言うことは、とても大変なことのように感じます。
多くの人はうまく投資してくれて、大きな結果を生み出してくれるだろうプロに頼んでみたいと思うのでしょう。
しかし、投資のプロは決して良い結果をもたらしてくれるわけではありません。
投資は本来、シンプルなものであり、金融業界が複雑にしたほうがメリットがあるため、複雑に見えるようにしているのです。
投資のプロはうまく行っても、高い手数料をとります。そして当然ながら、うまくいかないと言うパターンもあるのです。
お金はあなた自身の大切な資産なのです。あなた以上に大切に考え、取り扱おうとする人が現れるはずがありません。
投資のプロが考えているのは、どうやったら投資がうまくいくかではなく、どうやったら高い手数料を手に入れることができるかという点です。
投資初心者ならば、どうすればいいのか、答えは2つしかありません。
①良い投資のプロを選択するスキルをつける
②良い投資先を選択するスキルをつける
これだけです。
どちらのスキルをつけることがあなたのお金を管理することにとって重要かは分かり切っている話です。
どちらを選んでも時間と労力がかかるのです。しかし後者の方が比較的、容易でコストもかかりません。
より良い成果を得るための一歩を確実なものとしましょう。
債券について学ぼう
株式と並んで伝統的資産と呼ばれている債券があります。
債券とは「国や企業にお金を貸すこと」です。
金利と返済期限が定められているのが大きな特徴になります。
ほぼ確実に利益が出る分、株式よりも利益率は低くなりがちなのも一つの特徴と言えるでしょう。
債券を購入する際に重要な指針となるのは、「信用」です。それは、債券の特徴として、返済期限がくれば額面全てが返ってくるものですが、破綻してしまうと返済してもらえません。ここが重要なキーワードになってきます。
評価される企業などが信用度が低くなりがちだと、それは金利が高く設定されていきます。
値動きの安定性を大切にするなら、為替変動の影響を受けない国内債券を選ぶのがいいでしょう。ただ欧米やオーストラリアの債券の方が金利は高く設定されています。
そして。債券の大きなメリットとしては、デフレヘッジになります。デフレとは物価が下落する状況ですから、貸したお金が戻ってくると言うことは、その分、購入できるものは増えていきます。
反対にデメリットとしては、期間によって金利が変動することです。期間を満了せずに債券を売りたいと考えた時に、金利が下がっていれば、それが売れる可能性は下がってしまいます。そのため債券の期間が長ければ長いほど、金利変動による価値のリスクは上がってしまうのです。
こういったメリット、デメリットを考慮して、債券を選んでいきましょう。
市場の暴落は起こりうるものと考える
投資を行う中で最もこわいことは市場が暴落し、株価が下落し続けることでしょう。
こういったことは常に起こっていますし、世の中が落胆するような暴落も過去に何度も起こっています。
今回のコロナショックもそうですし、リーマンショックや9.11同時多発テロなど、誰の予測でも捉えることが出来ない出来事に合わさって、株価も影響を受けます。
しかし大切なのはどの歴史的な暴落を迎えたあとも市場は回復していると言うことです。市場が回復しなくては、株と言うものの信用性はほんの少しもありません。
市場は常に上昇していると言うのが真実なのです。
そうした歴史を見ると、暴落というものもチャンスでしかないのです。中には最もおそろしい状況だと言う周り声が絶えず聞こえてくるかもしれませんが、市場は歴史を見ると常に回復します。
当然、回復するといっても綺麗に回復しているわけではありません。
平坦ではなくアップダウンを繰り返しながら回復していきます。その中で時々、大きな出来事があると言うのが歴史です。そしてこれからもそれは同じでしょう。
株式投資を行う上で、一つ念頭に入れとくと良い考え方としては、市場の暴落は悲劇ではなく、常に起こりうる当然の出来事であり、またそこから市場は回復を繰り返してきたと言う真実があると言うことです。
ESG投資とは?
ESG投資とは「Enviroment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3要素から企業の将来性や持続性などを分析し、投資先を選ぶ投資方法のことを言います。
業績や財務情報を重視すると言うことではなく、最近はそこに加えて、企業の持続性や長期的な収益性を図っていくことを見極めるために、ESGと言う非財務情報の観点を加えて、投資先の判断をするといった流れがあります。
具体的な中身を見ていくと
・環境については二酸化炭素の削減、再生可能エネルギーの活用、水質汚染の改善など
・社会については職場での人権対策、労働災害対策、ワークライフバランスの確保など
があります。
ESGスコアと言うものがあり、年に1、2回更新されます。このスコアの基準は年々厳しくなってきており、前年と同じようなことを繰り返していく企業ではスコアは下がってしまい、投資家から評価されにくくなっていきます。
こうした流れがあるためよりESGに関連した企業の取り組みと言うものが促進されていきます。
これにより投資家からするとこれまで財務諸表が読めてれば投資ができていたのが、判断すべき項目が爆発的に増えています。個人投資家が参入するハードルを上げたとも言えるのです。
この先、社会が、地球が存続できないとそもそものビジネスが存在しないという考えのもと、企業としてもESGの取り組みに期待を持っていきたいです。
株式投資を始めたいけど、借金を背負うことはあるのか
コロナ禍の影響で株式投資や投資信託への投資をしたいと考える方が増えているようです。
そうした方の中で時々「投資に失敗した場合、借金を背負うこともあるのではないか?」と考えている方もいると思います。
もちろん、そのような投資もないわけではありませんが、普通の投資で失敗したら借金や負債を背負うと言うことはまずあり得ません。
まず、通常の投資信託や株式投資への投資は、どんなに損をしたとしても、損をする最大額は投資したお金が限界です。それは、会社が仮に借金を残して破産したような時も同じことが言えます。
例えば、株式投資をするとき、100万円を投資したとして、この100万円以上に損をすることはあり得ません。
株価が0円になることはありませんから、投資資金がなくなることはあっても、借金を背負ってしまったと言うことにはならないのです。
ここで注意したいのが借金をしてまで、投資をするという考え方です。株式投資で借金をすると言うよりも、その前段階で借金をしてしまう人もいます。
その際に、株価が下落したという状況になると借金を背負ってしまいます。
投資の最大の原則として、収入の範囲内で投資を行うと言うものがあります。
あくまで収入に対して、生活費を差し引き、その余剰金で投資をしていくと言う考えがなくては、借金を背負ったと言う状況になりかねません。
もちろんレバレッジのようにハイリスクで投資を行いたい人にとっては、そのような投資の方法もあります。
しかし、ギャンブルのような性質を避けたいという場合、借金を背負うと言うこととは無縁で投資を行うことは一般的に可能であるということ覚えていただきたいです。
キャピタルゲインとインカムゲイン
キャピタルゲインとは、持っていた資産を売ることによって得られる利益のことを言います。
この利益に対してかかる税金がキャピタルゲイン税と言われています。
一般的には、値上がりしそうな対象に投資し、購入価格よりも値段が上がった時に売却することでキャピタルゲインを得ていきます。
一方で、当初の思惑とは反対に値下がりしてしまったことで発生した損失を「キャピタルロス」と呼びます。
インカムゲインとは、資産を保有することで安定的・継続的に受け取れる利益のことを指します。
株式投資を例にすると、キャピタルゲインもインカムゲインも存在します。
キャピタルゲインは上でも説明した通り、売却益のことです。株の売買で利益が発生したものを指します。
では、どちらがより狙っていくと良いのでしょうか。
キャピタルゲインはハイリスク・ハイリターンであり、インカムゲインはローリスク・ローリターンであるという大きな違いがあります。
大きな利益を狙いたいという人にとってはキャピタルゲインを狙いにいった方が得策でしょう。
しかし資産運用の初心者は、無理してキャピタルゲインばかり狙うのではなく、安定して収益を得られるインカムゲインから狙った方が良いでしょう。
投資信託とETFの違い
投資信託とは複数の投資家から資金を集めて、運用のプロが債券や株式に投資をしてお金を増やす仕組みのことです。その分、手数料がかかってきます。
1株100万円の株があったとして、個人だとなかなか手が出せません。しかし投資信託の場合、複数の人がお金を出し合って購入するため、少額から投資を行うことが出来ます。
そして分散投資になりますから、リスクも抑えることが出来ます。
ETFもほぼほぼ同じようなものであるのですが、投資信託と同じようにファンドです。
投資信託は上場していないもので、ETFは上場しているという違いがあります。
投資信託は窓口でも証券会社でも銀行でも買うことが出来ます。
ETFは証券市場で買うことが出来ます。
そしてリアルタイムで価格の変動をチェックすることが出来ます。
ここはデメリットでもあります。リアルタイムで値動きがあるので、メンタル面には影響があります。
また指値(自分で買値をして買う)と成行(金額を指定しないで買う)で購入することが出来ます。そこも投資信託と違うところです。
大きな違いとして手数料の違いもあります。
投資信託だと購入時に購入することに対して手数料が取られます。
ETFは売買手数料といって、買った値段によって変動する手数料がかかります。
そしてETFの場合は販売会社を通す必要がないので、信託報酬が安くなるため、一般的に投資信託よりも手数料が安い理由になります。
ただここで注意したいのは、投資信託の場合、自動積み立てが可能なので初心者にとってはこちらの方が楽に始めることが出来ます。
この辺りのメリット、デメリットを考えて、どちらで投資をするか考えるといいでしょう。